2013年04月30日

大人のためのお話会・その2

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4月13日(土)に彦根市立図書館にて、松岡享子さんをお迎えして「大人のためのお話会」が開催されました!
(主催:ひこね児童図書研究グループ)

 前回はお話会の語り手お二人について中心に書きましたが、今回はプログラムを中心にお伝えします。

【プログラム】
1.三びきのクマの話(イギリスの昔話)
      
出典:『イギリスとアイルランドの昔話』福音館書店(2001)
2.ねことねずみ(イギリスの昔話)
       
出典:『おはなしのろうそく 21』東京子ども図書館(1996)
3.かわいいメンドリ(チェコスロバキアの昔話)
      
出典:『三本の金の髪の毛』のら書店(2013)
4.小石投げの名人タオ・カム(ラオスの昔話)
      
出典:『子どもに語るアジアの昔話2』(1997)
◇短い休憩◇
5.ネズミ捕り屋の娘(ローレンス・ハウスマン)
       
原題:“The Rat Catcher's Daughter”

 はじめに、松岡さんから「どうぞペンやノートは片付けてしまって、子どもたちと同じようにお話を楽しんでくださいね。聞く側の態勢もお話会の雰囲気に大変影響するんですよ。」とのお言葉があり、加えて東京子ども図書館でのお話の講習でも受講者にはメモを取ってもらわない旨お聞きしました。終わってみると、たしかに何も持たずに集中して聞くことで、お話のなかの情景を思い浮かべることが容易だったように思います。

 プログラムの五つのうち、奇数のものは松岡享子さんが、偶数のものは内藤直子さんが語ってくださいました。合間には、お話豆知識が披露されるなど、やはり普段自らがお話を語る人が多い会だからこそですね。

 プログラム2と3はどちらも「積み重ね式」のお話で、日本にはない形だとか。だからでしょうか、本でお話を黙読してもなかなかその良さがわかりにくいと感じる人が多いようです。松岡さんが強調されていたのは、「ぜひ、声に出して読んでみてください」ということ。実際にお二人が語るのを聞くと、リズムにのってお話が進むのが心地よく、さすが熟練の技、と思わずにいられません。

 プログラム4の出典が本としてまとめられるのに、アジアの国々から代表者が集まったこと、それぞれにお話を持ち寄ったが形が整わないものもあったので、松岡さんがイギリスに渡ってアイリーン・コルウェルさん(イギリスの図書館員でストーリーテラー)のお力を借りて語るにふさわしい形に仕立て上げたことなど、出版に携った方だからこそ知っているお話を聞いて、少し興奮しました。そして、今まで松岡享子さんとはその著作や雑誌の記事でしかつながっていなかったのに、ご本人が目の前にいらっしゃってそのお声が聞けることも心から嬉しく、その幸せな時間を持てた幸運に感謝しました。

 つづきはまた次回に。
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2013年04月29日

大人のためのお話会・その1

去る4月13日(土)に彦根市立図書館にて、松岡享子さんをお迎えして「大人のためのお話会」が開催されました!
(主催:ひこね児童図書研究グループ)

 このお話会の案内を見たのは、東京から来てくださった特別なお客さまと彦根市立図書館を訪れた時でした。そのお客さまを滋賀県にお迎えできたのは、ご縁があったからこそ。そして松岡享子さんのお話会を知ったのも、そのご縁の賜物と有り難く思っています。

 当日の語り手は、松岡享子さんと内藤直子さん。お二方が全部で五つのお話を語ってくださいました。松岡享子さんといえば、お話や絵本の創作、海外の児童書の翻訳、研究、そして図書館員であるとともに、現在は公益財団法人「東京子ども図書館」の理事長として多方面でご活躍の方です。私の中では、私のお話の先生、と著作を通して(勝手に)師事している方なんですが、似た思いをお持ちの人は多いのではないでしょうか?
『レクチャーブックス◆お話入門1 お話とは』(改訂新版)
松岡享子 著、東京子ども図書館(2009)

お話とは (レクチャーブックス お話入門)
 内藤直子さんは、東京子ども図書館でお話(ストーリーテリング)の講師をされている方だと松岡さんが紹介してくださいました。お二方の持ち味を生かしたそれぞれの語りに、子どものようにワクワクしたりハラハラしたり、参加者みんなが午後のひと時を楽しみました。

 お話会のプログラムなど詳細は次回に。
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2013年03月08日

1年生にお話「アナンシと五」


37日 1年生の教室で

『子どもに聞かせる世界の民話』(実業之日本社)より

ジャマイカ民話「アナンシと五」

 昨日は平成24年度最後の読み聞かせでした。でかけていったのは、1年生の教室です。公共図書館からの出張おはなし会がなくなったので、1年生にとってはあまり聞く機会のない「すばなし」を語りました。


 教室全体が聞く態勢に入らないと落ち着かないので、朝のお片づけを手伝ったりしましたが、今日のクラスはなかなか態勢がつくれません。そこで、導入としてジャマイカの場所を知ってもらおうと、黒板にごくかんたんな世界地図を描きました。教室の前寄りに集まってくれた子ども達は自然と黒板を見ています。ある程度落ち着いたので、挨拶、自己紹介、そして太平洋、南北アメリカ大陸、その向こう側にあるジャマイカ島を地図で指し示し、今日のお話がジャマイカ島のものであることまで説明してから椅子に座り、語りだしました。

 お話が始まっても、両端に立ったまま好き勝手している子どもが複数。ですがありがたいことに、クラスのほとんどは地図の説明の時から期待に胸膨らませている顔つき。そしてお話が始まるとおばちゃんの話にこわがったり、当てが外れてびっくりしたり、感情が素直に顔だけでなく声にも出ます。手渡すものが「すばなし」であれ絵本であれ、対象にぴったり合ったものであれば低学年はすんなりとお話の世界に入っていけるんですね。高学年とはまた違った手応え、久しぶりでした。

posted by ブリッジ at 08:54| Comment(2) | ストーリーテリング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする