2014年02月27日

6年生にお話「山の上の火」

2014年2月27日
6年生の教室で


 小学校の読み聞かせボランティアとして活動してほぼ9年、ずっと実践してきたことがあります。「自分の子どもが在籍する学年のすべてのクラスに読み聞かせに行く」ということです。知っているおばちゃんが読んでくれるのとそうでないのとでは、やはり違いがあるもの。今回は今年度の6年生5クラス目で、「山の上の火」を語りました。

 話し始めても私語が少し聞こえていましたが、子どもたちの顔を見ながら続けているとストーリーが気になり始めたのかいつの間にかクラス全員が真剣に聞いていました。先生の反応が一番大きく、ありがたく思いました。いつもはやんちゃな男の子も、まじめな顔つきで登場人物の運命にじっと耳をすませていて感慨深かったですね。もうすぐ卒業式です。この学年のみんなの成長ぶりが感じられるひとときでした。

 このクラスの子どもたちは、お話を聞くのが久しぶりです。私が昨年度行ったクラス、そしてその前年度に行ったクラスの子ども以外は3年生の時以来。お話を語る人は、現在所属している団体(小学校の保護者とかつての保護者が参加)には他におらず、私だけです。

 公共図書館による小学校での出張お話会はブックトークに切り替わりました。お話を聞きたい子は図書館の「おはなしかい」に行かなければなりません。でも、集まる子どもが幼児中心のため、プログラムは小さい子向けのものになっているようです。その「おはなしかい」も、かつては大きい子向けの回もあったのですが、来る子が減り、なくなってしまいました。

 私としては子どもたちに「お話を耳から聞く体験をさせてやりたい」と考えているので本当に細々とですが、時々お話を語っています。他の学年では初めて聞く子も多いのですが、語った次に会うと、親しげに話しかけてくれたりします。お話を聞くことは、人と人を親密にするのかな、と思う次第。これからもお話を語ることは続けていきたいものです。

・出典・
『山の上の火』
クーランダーとレスロー再話
渡辺茂男 訳、岩波書店(1963)






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2014年01月24日

4年生にロシアのむかし話「ゆきんこ」

1月23日
4年生の教室で

 1年でいちばん寒い季節。登校の時間には毎日水たまりに氷がはるほどです。そして、来月にはロシアで冬のオリンピックが開かれます。そんなタイミングで語ったのが、ロシアのむかし話「ゆきんこ」です。

 ふだん語りを聞くことがほとんどない小学生に耳からお話を聞く楽しさを味わってほしい、との思いを私は持っています。ただ、集中して聞くことが必要になるため、大きな行事もほとんど終わって落ち着いてきた2学期の後半から3学期にかけて語ることが多くなります。

 読み聞かせの時間は15分なので、後半には雪の写真撮影に生涯をささげたベントレーさんの伝記絵本を紹介しました。雪コンビですね。
 3学期に4年生が木版画に取り組むことも、この絵本を選んだ理由です。メアリー・アゼアリアンの緻密でいて温かい版画を紹介しておこうと思いました。


ロシアのむかし話「ゆきんこ」
マリー・シェドロック再話
出典『ストーリーテリングについて』
ユーラリー S. ロス編著
子ども文庫の会(1985)

絵本『雪の写真家 ベントレー』
ジャクリーン・ブリッグズ・マーティン作
メアリー・アゼアリアン絵
千葉茂樹 訳
BL出版(1999)
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2013年05月01日

大人のためのお話会・その3

4月13日(土)に彦根市立図書館にて、松岡享子さんをお迎えして「大人のためのお話会」が開催されました!
(主催:ひこね児童図書研究グループ)

 プログラムがすべて終わった後は、松岡享子さんのサイン会が行われました。私も東京子ども図書館が出版したブックリストと、松岡さんが文だけでなく絵もお描きになった初めての絵本を買い求め、サインをしていただく列に並びました。
絵本の庭へ (児童図書館基本蔵書目録 1)
『絵本の庭へ 児童図書館基本蔵書目録1』東京子ども図書館(2012)


うれしいさんかなしいさん
うれしいさん かなしいさん
まつおか きょうこ さく・え、東京子ども図書館(2012)
この絵本は、東日本大震災をうけて、東京子ども図書館が始めた復興支援長期プロジェクト「3.11からの出発」の一環として刊行されました。収益は、すべてこのプロジェクトの活動資金に充てられるそうです。

 列にならんでいる間の時間を利用して、会場では東京子ども図書館の紹介用に作成された約15分間のDVDが映写されました。実際に行ったことはなくても、中の様子や職員の皆さんのお仕事ぶり、講習会の雰囲気がよく伝わるものでした。中野区にある東京子ども図書館、一度訪れてみたい図書館です。

 お話会の前日、Facebookで『とこちゃんはどこ』の話題で盛り上がっていました。作者である松岡享子さんのお話会に行くことを自慢すると、「『とこちゃんはどこ』がとっても好きでしたと伝えてね!」と言う友達が・・・。そして、サイン会で私の番になった時、お伝えしましたとも、松岡享子さんご本人に! 松岡さんは、「あら・・・『とこちゃんはどこ』のことを」と微笑んで、喜んでくださったご様子。サインしていただいたこととお話会についてお礼を申し上げると、「お友達にもどうぞよろしく」との言葉をかけてくださいました。

 その後、もう一人の語り手である内藤直子さんとも言葉を交わすことができました。普段ほそぼそとストーリーテリングをしていること、子ども達の反応次第でライヴ感を味わえるのが楽しいことをお伝えすると、「やはりお話は、子ども達に語ってこそのものですよ。これからも楽しんでくださいね。」とのお言葉をいただきました。

 今回、まるで東京子ども図書館での講習会に行ったような充実したひと時を与えてくださったお二人と、主催してくださった「ひこね児童図書研究グループ」の皆さん、場を与えてくださった彦根市立図書館に、心から感謝します。

 そして3回にわたってこのブログを読んでくださった読者の皆さんにも感謝します。これからもどうぞよろしくお願いします。
posted by ブリッジ at 15:42| Comment(0) | ストーリーテリング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする