2014年02月14日

中1にブックトーク 「いろんな仕事」

2014年2月7日・13日
中学1年生の教室で

 私が関わっている中学校では1年生の3学期に将来を見すえて進路を考える勉強をします。一般的にキャリア教育とされるものでしょうか。

 昨年度に引き続き、今年度もその3学期にブックトークを依頼されました。

 紹介したのは以下の5点です。普段目にすることの無い職業や、知ってはいてもあまり目にすることの無い仕事の段階(準備など)を知ることのできる選書にしました。
 冒頭、『105にんの すてきなしごと』はクイズのように「105人の仕事は何でしょう?」とたずねてから読み始めました。小さな本なので、机と椅子を後ろにさげて前に集まってもらう小学校と同じ読み聞かせスタイルで聞いてもらいます。

 『運命の騎士』の前には楽人エルルアンの仕事道具である、たて琴の写真と参考としてリュートの演奏者の写真を見せました。そして、中世の吟遊詩人やお抱え楽師の音を想像してもらおうと、プログラムの最後にリュートの演奏をCDで聴きました。最後の本を重く受け止める生徒もあるかと思い、気分転換の意味もあります。

 紹介した本はすべて1週間教室に置いておきます。


「いろんな仕事」

『105にんの すてきなしごと』
カーラ・カスキン文、マーク・シーモント絵、
なかがわ ちひろ訳、あすなろ書房(2012)


『運命の騎士』
ローズマリー・サトクリフ作、岩波少年文庫(2009)

『世にも奇妙な職業案内』
ナンシー・リカ・シフ著、ブルース・インターアクションズ(2004)

『いのちの食べかた』
森達也著、イーストプレス「よりみちパン!セ」(2011)

『うちは精肉店』
本橋成一写真と文、農山漁村文化協会(2013)





posted by ブリッジ at 09:35| Comment(2) | ブックトーク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月15日

中1にブックトーク「コツコツと前に向かって」


2013213日 中学1年生にブックトーク


 久しぶりに、中学校からブックトークの依頼があり、準備して出かけてきました。テーマは「しごと」です。1年生が対象で、全クラス同時に8人が入ることができました。

〈仕込みその1〉携わるのは中学校の学校図書館でボランティアとして、普段からいろんな作業をしているメンバーなので、1月の早めに学校図書館の入口横にある掲示板に「しごと」を意識した掲示物を貼るところからスタートです。

〈仕込みその2〉掲示板で紹介した本の内容などを全員で共有するためにミーティングを実施。そこから各自が方向性を決めていき、その後公共図書館の司書さんに相談したり、他のメンバーと打ち合わせたりなどしながら進めていきました。

〈私がブックトークを実施したクラスについて〉
 紹介した本は以下のような内容です。少し落ち着きのないクラスでしたが、絵本の読み聞かせを導入にしたことで、なんとか態勢が整えられました。本と本をつなぐキーワードはいくつかありましたが、全体では「コツコツと」という地道な、でも決して同一地点にはとどまらない生き方を意識しました。


 『不動心』(新潮社)を紹介する際には、実際に著者の松井秀喜さんが自室に貼り続けたという言葉「努力できることが才能である」を、書道が得意な校長に事前に書いていただいたものを小道具として使いました。レジュメの最後の「書」というのがそれです。


最後に「どんな職業が自分に向いているなんて、もう働いている人にだってわからないもんなんだ」と経済学者の玄田さんがご著書『14歳からの仕事道』(イースト・プレス)で述べていらっしゃる言葉を紹介して、あせらなくても大丈夫だと伝えました。玄田さんは「勉強なんてワケわからん」とも書いてくださっていて、この言葉にも子ども達は少し安心を覚えたようです。その「ワケわからん」ことは、社会に出た時にいろんな困難に立ち向かうための準備、という視点にも共感してくれた様子。

 『14歳からの仕事道』は、「よりみちパン!セ」という現在イースト・プレスから刊行されているシリーズの中の一冊です。「よりみちパン!セ」はスゴイ大人がそれぞれの分野について、それぞれの視点で、子供に向けて書いてくれている、いわば中学生向けの新書といえるシリーズ。ブックトークの最後には、このシリーズの宣伝もしておきました。先生にもおうちの人にもなかなか素直に話がしにくい世代が、スゴイ大人に出会えるツールとも言えるシリーズです。



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コツコツと前に向かって**************************************************************************

『しごとをとりかえた おやじさん』(ノルウェーの昔話)
     

山越一夫・再話/山崎英介・画、福音館書店


『続しごとば』
     
     

鈴木のりたけ・作、ブロンズ新社

『不動心』       
     

松井秀喜・著、新潮社

『才能とは続けられること』  
     

羽生善治・著、PHP研究所

『化石をみつけた少女 メアリー・アニング物語』

キャサリン・ブライトン さく/せなあいこ やく、評論社

『海辺の宝もの』    
  

ヘレン・ブッシュ 作/鳥見真生 訳、あすなろ書房

『ピアノ調律師』    
  

M.B.
ゴフスタイン 作/末盛千枝子 訳、すえもりブックス/現代企画室

『14歳からの仕事道』 
     

玄田有史・著、理論社/イースト・プレス

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担当者:□□□□ ○○○

書:◇◇校長 △△△△先生

posted by ブリッジ at 10:14| Comment(0) | ブックトーク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月11日

5年生と楽しむ『ふしぎなナイフ』ほか

  運動会も終わり、今度は絵画や立体の制作、書写にがんばる季節がやってきました。芸術に親しむ時期に、今朝は5年生とこの絵本を一緒に楽しんできました。今日は読み聞かせ、というよりもミニブックトークです。

  『ふしぎなナイフ』はえんえん「ふしぎな」形状のナイフがページをめくるたびに現れます。ストーリーのある絵本ならたくさん読んできた子どもたちと、どう楽しむか?私が考えた方法は、ページをめくる前に次にどんなナイフが現れるか予想してもらうことでした。なぞなぞみたいで、子どもたちにも親しみやすいやり方だったと思います。

  でも、ストーリーが全く無いというわけではなく、この絵本の中には独特のリズムがあるんです。そのリズムを読み手が自分のものにして、子どもと共有することが大切だと下読みした際に感じました。子どもたちには、まずまず絵本の世界を楽しんでもらえた様子。

  そして、不思議な感覚の絵本に引き続いて紹介したのは『トリックアート図鑑だまし絵』(あかね書房)です。まず、冒頭のふたつの見え方をする絵をみんなで見ます。子どもによって見えるものが違うので何が見えたかわいわい話したり、みんながふたつとも見えるまでヒントを出し合ったり。クラスみんなが参加することができました。


  
  最後に、今年の夏に県内で開催されたエッシャーの展覧会の図録を見て、エッシャーのふしぎな絵の数々を楽しみました。3冊すべて教室に置いてきたので、次に引き取りに行くまでそれぞれ個人やグループで楽しんでくれるはず。本を教室の片隅に置くと、早速眺めにきた男の子がいました!


『ふしぎなナイフ』仲村牧江/林健造:さく、福音館書店:刊
http://honto.jp/netstore/pd-book_02997670.html


『トリックアート図鑑だまし絵』北岡明佳:監修、あかね書房:刊
http://honto.jp/netstore/pd-book_03362247.html

「ハウステンボス美術館所蔵 M.C.エッシャー展 変容・無限・迷宮」
http://www.sagawa-artmuseum.or.jp/cgi-bin/plan/detail.cgi?file_id=20120714_00000034
posted by ブリッジ at 12:52| Comment(0) | ブックトーク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする